当店では、「黒豆アントシアニン」を壊さない方法と煮汁を摂った後の黒豆の処理に重点を置いて考えました。

その結果、「黒豆アントシアニン」が含まれている皮の部分だけを使うことにたどり着きました。

そうすれば煮汁を摂った後でも、残るのは皮部分だけだから捨てる量は少なくて済みます。

しかも、皮だけを使うから、黒豆の粒数にしたら、通常よりもっとたくさんの黒豆を一度に煮汁にできます。

そこで、当店では黒豆の皮だけを集めて低温で焙煎しました。黒豆の皮だけを集めるのは途方もない作業です。

子葉も胚軸も綺麗に取ってしまわなくてはいけません。最終的には人の手で選別を行います。

お茶として手軽に飲めるように、焙煎して水分を飛ばしてしまうので、当然生豆のように虫が生えることもなく、一年程度保存できるようになりました。

しかも、「黒豆煮汁」は生っぽくて美味しくないのが常でしたが、焙煎することによってお茶のように美味しく飲める「黒豆煮汁」に仕上がりました。