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群馬県の生産農家「小林 博泰」氏の「こしひかり」です。令和4年産です。 当店では「玄米」でお届けいたします。 小林氏は群馬県内でもおいしいお米を生産する生産者として有名な農家さんです。今回、ご紹介するお米は「こしひかり」です。スーパーの「こしひかり」より粘りも強く、甘味があります。 【写真】 写真は精米した状態(精白米)です。お届けは玄米です。 おいしいお米がつくれる特徴をご紹介いたします。 生産農家の「小林 博泰」氏は特に土つくりに力を入れています。普通は土壌を調べて「窒素、リン、カリウム」の濃度を調べます。そして足りない成分を化学肥料で追加します。これがよく聞く化学肥料を使用したお米です。 しかし、小林氏は化学肥料は使いません。正確には使う必要がありません。田植え前の小林氏の田んぼを分析すると「窒素、リン、カリウム」の量はすでに十分で、化学肥料で補う必要がないのです。 なぜ、そんなにも栄養素がたっぷりなのか。その秘密は「堆肥(たいひ)」です。 小林氏の田んぼは、牛の糞からつくった自家製の堆肥だけで仕上げています。その堆肥は牛の糞をメインにして、稲わらなどを混ぜあわせて発酵させたものです。牛の糞に混ぜ合わせる稲わらの量や混ぜ方などは、今まで何十年もかけて試行錯誤してたどり着いた自然の力だけの肥料です。 牛の糞などをそのまま田んぼにまいても肥料にはなりません。牛の糞に稲わらなどを混ぜて良く混ぜ合わせ、うず高い山にします。当然、牛の糞との混ざり具合なども経験からくる感覚です。そしてこの山もかなりの大きな山です。 しばらく放置しておくと、なんとこの山から湯気があがってきます。この湯気は微生物が牛糞や稲わらを分解して栄養素に変化させている時に発生した熱です。徐々に肥料に変化してきている証拠です。 そしてさらに時間が経つと湯気がおさまり、牛糞の臭いがなくなります。無臭になるのです。この牛糞で作った堆肥を田んぼに合わせることで、「窒素、リン、カリウム」が十分に供給された自然の力だけで仕上がった田んぼになるのです。 また糞の種類が牛というのがポイントです。糞の種類は一般的に牛、豚、鶏とありますが、牛糞には土壌の改良効果もあります。つまり、栄養素を補いながら、土壌を良い状態に維持しているのです。ですから化学肥料ばかりを使う田んぼは土が固く、水を張っても歩きやすいですが、小林氏の田んぼは土が軟らかく、足を入れるとあっという間に沈んでしまいます。土の状態がよい証拠です。 この柔らかい土の中を稲の根が十分に張り巡らされて、たっぷりの栄養を吸収して生長します。小林氏のお米がおいしくなる理由です。 また、利根川水系の豊富で綺麗な水が小林氏の田んぼに張り巡らされます。さらにいくつかの田んぼでは専用の井戸も掘っています。地下でミネラルを吸ってろ過された水もおいしいお米の生産を支えています。 そんなお米のおいしさを数値で測ったものが「食味」です。スーパーでもよく食味80とか食味82とかの表示が付いたお米が販売されています。数値が大きいほどおいしいお米ということです。しかし、スーパーで良く見る食味が80以上のお米は年産が最新ではなく「複数年産」というお米が多くなります。(もちろん最新年産だけのお米もあります)これは最新の年産のお米だけではなく、古いお米も混ぜ合わせて「食味」が高くなるようにブレンドしたお米です。 しかし、小林氏のお米は当然最新年産だけで仕上げています。その年にとれたお米だけで、「食味」を測定しています。 令和4年の食味は89でした。ちなみに令和3年産も89でした。 小林氏はこの食味を測定するのに、一社だけの数値を使うのではなく、3社で測定をして同じくらいの数値になることを確認しています。 これは次の年にどんな工夫をするかを考えるためです。
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