■皮破れしない振動型焙煎法

煎り豆の焙煎方法にもこだわっています。通常はドラム缶のような筒の中に原料を入れてがらがらと回転させながら焙煎しますが、この方法だと、出来上がった豆の皮が破れてしまいます。特に小豆は皮が柔らかく(参考情報:あずきの名前の由来は「あ」が赤い色という意味で、「づき」が溶けやすい、という意味です。したがってあずきの皮は非常にもろいものなのです)、どんなに丁寧に焙煎をしてもドラム式では皮剥け小豆と解けた小豆のカスしかできません。そこで、弊社の煎り豆の焙煎方法は、豆はほとんど静置にちかいのですが、わずかな振動を与えて豆を揺らすことによって、豆への衝撃を減らして皮破れをなくし、揺れることによって熱気の触れる表面積を増やして,煎りあげていきます。通常より時間もかかり、煎りあがりの状態は職人の技術が必要ですが、出来上がった豆は状態もよく綺麗で、味も満遍なく煎りあがっていますので、サクサクとどこから食べても美味しい食感が楽しめます。
よく安価な煎り豆の中には、豆の芯の部分が固く感じられたりするものがありますが、弊社の煎り豆は芯までサクサクの上質の食感です。是非ご賞味ください。この焙煎方法を採用しているのは、「煎り黒豆」、「煎り大豆」、「あずき茶」(あずき茶は茶用仕上げですのでさらに手間と技術が必要です。方法については別載します)、「三色豆」の煎り豆に使っています。
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